天使の願い
天気は晴れ。
雲ひとつ無い空。
屋上_、涼しい風が吹いていて
寝るのには最適。
お昼、弁当を食べに来た、
私、稲峰唯那_。
大きな瞳はお母さん譲り、
サラサラ過ぎる髪の毛はお父さん親譲り。
勝気な性格はお母さん譲り。
虫が嫌いな所はお父さん譲り。
屋上の錆び付いた扉を思い切り開ける。
扉を押すと、耳障りな音が屋上に響き渡る。
それに耳を塞ぐ。
屋上の暑い床に足を乗せると、
足の裏から上履きを通して熱さが伝わってくる。
この瞬間が私は好き。
生きてるって感じがする。
普段はほぼ死んでる状態だから。
大きく欠伸をして背伸びをする。
屋上が1番落ち付く。
空が1番近い場所_。
..、私と貴方の思い出の場所。