三階小児病棟(花子へのラブレター)
急変
私は、病院を出ると近くの大型ショッピングモールへ買い物に寄った。
家にいても落ち着いて居られそうにないので、気晴らしの意味もあった。
買い物から帰ると待ってたかの様に携帯が鳴った。
同僚から手術無事終了の連絡だった。
シャワーから出て来て祝杯?のためにさっきモールで買った缶ビールの詮を開けた。
まー君から貰った手紙をバックから取り出した。
読もうとした瞬間。
再び携帯の音が鳴り響いた。
電話の呼び出し音に何故か緊迫した空気を感じた。
携帯を開く。
病院の電話番号が点灯してる。
通話ボタンを押す指に緊張が走る!
スピーカーから聞こえて来た声は看護士長だった。
看護士長の声は、静かに淡々と、まー君の様態が急変した事を告げて切れた。
私は気がつくと病院へと向かって行った。
看護士長と掛け合い、まー君の看護に着かせてもらった。
時間だけが流れた。
手術から2日が経った。
まー君のお母さんと私は、殆ど寝ずにただひたすらまー君の回復を願った。
体力、気力とも限界に差し掛かった頃、まー君の心電図に変化が現れた。
血圧が急激に下がり再び危険な状態になった。