三階小児病棟(花子へのラブレター)
まー君からの手紙
部屋に入った私は、上着も脱がないまま、手紙を広げた。
そこには、絵だか文字だか解らないが、しっかりとした力強さを感じる文面が書かれていた。
『はなこへ
おなかのばいきん、いなくなったら
ごはんいっぱい、いっぱいたべて
はやくおおきくなって、はなこよりおおきくなるんだ
そしたら、はなこおおよめさんにしてやる!
それまでまっててね…』
涙が止まらなかった。
泣いても、泣いても、涙が止まらなかった。
泣きながら、手紙の一番下に、相合い傘を書いて、まー君と花子と書きました。
ー完ー