12candys...。
全てが優奈でいっぱい。
俺はもう優奈ナシでは生きられないくらい優奈が大好きなんだ。
そんな事を考えながら気づかないうちに
眠りについてしまっていた。
PiPiPiPi♪
「朝か…。」
体がだるい。
「頭痛ッ…。」
俺の気持ちとは対照的に
空はカラッと晴れていて
自分の私情なんか一切通用しない社会人にとって
この朝日は仕事に行くモチベーションを
あげてくれるものでもある。
やっぱり外に出て空気を吸えば気分は晴れる。
なのになんで
会社の入り口に制服を着て立っている
優奈の姿が見えるんだろう。
「疲れてるのかな……。俺。」
優奈の虚像の横を通り過ぎようとした時
「待って健一くん!!」
腕を掴まれた。