流星群~大好きなキミに~


「どーせ死ぬって・・・・




お前は高校生なんかで死なねぇよ。




っつか長生きするんだから。」








無意識に涙がボロボロ零れ落ちる。





・・・何、この涙。







多分初めてだ。




“高校生で死なない”





そんな事言ってくれたのは、航が初めてだ。






医者も、母親も





決して“高校生で死なない”とは言わない。







優しさに包まれた言葉、





あたしにはとても嬉しくて涙が落ちた。








「航・・・、ありがとう・・・・。」






「は?何がありがとうだよ。




俺何にもしてねぇし。っつか俺戻るわ。」







そんな優しさにあふれた航が憧れだった。








本当は今から授業サボる気だったけど、




授業にしっかり参加した。








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