流星群~大好きなキミに~
「柚子(ユズ)・・・?」
「そうだ!やっぱり
颯ちゃんだぁ!!!!」
そうその少女は声を上げ、
颯太に抱きついた。
「ちょ・・・なんだよ・・!!」
「ずっと会いたかったぁ!!!」
・・・・・何、この子。
颯太に抱きついて・・・。
「・・・・柚子!!!!!」
と、颯太はその少女を叱った。
「・・・ごめん。」
「え、颯太。
この子は・・・・?」
「あ、コイツは村上柚子。
俺の幼馴染で、この間までアメリカ行ってた。」
ァ、アメリカ!!!??
「そう、アメリカ行ってたんです。
お父様の仕事の都合で。」
と、丁寧な口調。
「“お父様”って、
もしかしてキミ、お嬢様?」
「ハイ、家はお金持ちです。」
・・・自分で言っちゃったよ、この子。
でも愛くるしいその顔には許してしまう。