流星群~大好きなキミに~
「颯ちゃんっ!!!!!」
柚子ちゃんが息を切らせ、颯太を呼んだ。
「颯ちゃん、どうしよう・・・。
ねぇ、颯ちゃんー・・・!!!!」
柚子ちゃんは颯太に縋りつくように泣き出した。
「おい、柚子どうしたんだよ!!!」
「お母様が・・・お母様が、
倒れたの・・・・。」
「柚子の母さんが!!??
・・・・奈菜、ごめん。俺柚子についてく。
先帰ってて。」
「え、颯太・・・・。」
あたしは病室に一人残された。
不安が過ぎった。
颯太が柚子ちゃんの所に行くんじゃないかって。
あたしを見捨てて、旅立っちゃうんじゃないかって。
今にも泣きそうで、
涙があふれそうで、
ただ明るいのは大空を照らす、
太陽だけだったー・・・