流星群~大好きなキミに~


それは入院してから5日目の事。




トイレに行こうとして、


病室のドアを開けようとしたら、





ドアの向こう側から母親と担当医の声が聞こえた。






「・・・そうですか。」





「残念ですが・・・


これからは運動や食べ物の制限も出てきます。




奈菜ちゃんにとっては辛いことだと思います。」






「こんな事聞きたくないですがー・・・・




余命はどれくらいなんですか・・・?」





そう聞いた母の声は震えていた。






余命なんて、聞きたくない。



でも、なぜか耳を傾けてしまう自分がいた。







「余命はー・・・




最大4年でしょう。




奈菜ちゃんの場合、高校1年生が限界でしょう。」







高校1年生・・・・?




高校生であたし死ぬのっ!!!???






幼いあたしには衝撃が大きすぎた。





< 6 / 51 >

この作品をシェア

pagetop