流星群~大好きなキミに~
母はあたしを抱きしめ、話し始めた。
「奈菜、ごめんね.......?
なんで奈菜が病気にかからなきゃいけないのか、お母さんにもわからない。
いつでも健康に生きてほしかった。
奈菜にも夢もあるだろうし、
来年には中学生で部活動もしたかったはず。
やり残したことがいっぱいできちゃうって思ったの。
お母さんも奈菜と楽しい日々をたくさん作っていきたかったし、
奈菜の笑顔も毎日見たいの。
奈菜に辛い思いさせたくないの........」
母親は途中から泣き出し、
声も聞き取れなくなった。
だけど、たくさんの想いが伝わってきた気がした。
あたしだって、まだ生きたい。
したいことだってたくさんある。
でも、高校生で死ななきゃいけない運命なのかもしれない。
そんな事思いたくなかった。
だけど、これが現実だからー・・・・・