マイ・スペース
14 庭
「シュウくん、今日も遅い?」
「うん。メシいらないし、帰ってこなかったら先寝てて」
「はーい。あんまり無理しないでね」
「うい。じゃぁ先でるわ」
「いってらっしゃい」
ん。と、短く返事をして彼は会社へ。
大学四年の時にした、私の電撃告白は見事成功して、めでたく私はシュウくんと恋人になった。
彼は某大手企業の傘下にある会社、私は百貨店に就職して、卒業した後も付き合っている。