マイ・スペース
大学のはずなのに、アパレルに近い職業を選んだ彼女に研究室の先生をはじめ、親まで反対したらしい。
カエデがよくつるんでいた女友達と俺ぐらいしか応援してくれなかったと、よく怒っていたのを思い出す。
「だってデパート好きなんだもん」
なんで就職先、百貨店にしたの?という俺の質問に、彼女はあっさりと答えた。
好きか嫌いか。
カエデの選択はいつも二者択一だ。中間なんてない。究極の選択。
カエデって悩むことあるのかな?いつも直感的に選択している気がする。よく考えてからコトを決めなさいよ。と、えーと誰だっけ?
よくカエデと喫煙所にいた、女二人が言っていた。