マイ・スペース

「誕生日、おめでと。今日、レストラン予約したんだから遅刻するなよ」


「ありがと。わかってる」

じゃ。と言って、軽くキスをして俺はまたベッドに倒れこんだ。


「シュウくん」

んー?と返事をしたけど、カエデは黙ったまま。もしや俺の聞き間違い?


「お風呂ちゃんと入らないとダメだよ」

うい。そう返事をしたら、クスクス笑いながらカエデが出かけていった。

ったくなんだよ。と思いながら、俺は三度(みたび)、夢の世界に入っていった。




< 132 / 188 >

この作品をシェア

pagetop