マイ・スペース
「誕生日、おめでと。今日、レストラン予約したんだから遅刻するなよ」
「ありがと。わかってる」
じゃ。と言って、軽くキスをして俺はまたベッドに倒れこんだ。
「シュウくん」
んー?と返事をしたけど、カエデは黙ったまま。もしや俺の聞き間違い?
「お風呂ちゃんと入らないとダメだよ」
うい。そう返事をしたら、クスクス笑いながらカエデが出かけていった。
ったくなんだよ。と思いながら、俺は三度(みたび)、夢の世界に入っていった。