マイ・スペース
コトが済むと、彼の腕まくらで眠くなるまで話す。
学校のこと、友達のこと、研究室のこと。
私は彼の横顔を見て話すけど、彼は天井を見つめながら答える。
世の中のカップルみたいに、甘いひと時って雰囲気じゃないけれど、私はこれがとても落ち着く。
「彼女いないの?」
私がそう聞くと彼は「面倒だからね」って答えながら、私の方をむく。
「カエデが彼女になってくれるなら考えるけど」
ん?眠くて聞いてなかった。寝まーす。
自分から話をふったくせに、私はいつも答えない。