マイ・スペース

「彼氏と別れた」

いつものように俺の家で飲んでいた時、カエデは言った

。二人で飲むのはしょっちゅうだったし、お互い「友達」という枠組みにいる存在だから、キスすら。触ることすらなかった。


「なんで?うまくいってたんじゃなかったの?」

実を言うと、カエデの彼氏のことをたいして知らなかった。

ただ「一緒にいて、一緒にモノを感じて、同じモノを見てくれる人」とだけ聞いていた。



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