マイ・スペース

「彼女がいるのに他の女にキスする男の部屋にはもう来ない」

冗談とも本気ともとれるような言い方だった。

この瞬間、彼女と別れてもいいから、カエデにまた来てほしいと強く思った。


正直にそう言うと、一瞬驚いた顔をした。


そして小さな声で言った。

「また来るよ。シュウくん、居心地いいから。でもなんにもナシね。それとユウくんとか他の子も入れてみんなで飲もう」


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