マイ・スペース
ハヤテに告白されたのは、満月を見ながらお互い物思いにふけっていたとき。
よく無言になったりするけど、それは全然苦じゃないのはお互いわかっていた。
「俺、カエデのこと好き」
彼はいつも突然だ。
今日、満月を見に行こう。と誘ったように。
「私もハヤテ好きだよ」
好きなものはスキ。私はいつもそうだ。嫌いなものはキライ。
「今更だけど付き合おう」
「うん」
私の返事にハヤテは笑うと、まんまるな月を指でなでた。