マイ・スペース

前に窓から見たときよりも、実際近くで見ると、色白の肌、染めたことないであろう真っ黒な髪に赤い口紅がよく映えている。

組まれた足はやっぱり細いけど、長くは見えない。見た目はごくごく普通な女の子だった。


だけどどことなく気だるいような、なんとも言えない雰囲気をもつ子だと感じた。



「じゃぁ、テスト前になったら連絡して」

テスト勉強を教えるという話に最後はまとまり、俺が立ち去ろうとした。

ありがとうございます!先輩、まじで神です!マコちゃんがお決まりのセリフを言うと、じゃ。と、戻ろうとした。


その時、カエデちゃんと目があった。


彼女は俺に軽く会釈をしてくれ、俺も返すと、その場を離れた。

ただの会釈だったのに、大人の雰囲気があって不覚にもドキドキしてしまった。

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