マイ・スペース
「あー…私…」
そう言うのと同時に、私の携帯が鳴った。
ディスプレイには《マコ》と表示されていた。
「電話でていいよ。俺、印刷するものあるから」
先輩はそう言って、研究室をでていってしまった。
「はい」
「あ、カエデ。これから暇?みんなでご飯食べに行くんだけど。行かない?」
「行く!行きます!」
「おぉ。今日は珍しく即答だね。じゃぁ五分くらいしたら。下に降りてきて」
わかった、またあとで。電話をきると、ちょうど先輩が帰ってきて、私はそのことを告げた。でも若干話をかえて。