【花集】恋の打ち上げ花火
開放
デート当日、夏休みのある日、豊海園隣接の駅で待ち合わせたわたし達は、ジウさんの来るのを待っていた。
待ち合わせは9時。
双子達は、既にハイテンション。
わたしは朝からお弁当作りで、もうぐったり。
でも、レストランでこの二人を大人しく座らせておく自信もなく、眠い目をこすりこすりお結びを握った。
夏なので、たっぷり保冷財を入れ込んで、保冷バックに詰めた。
だから余計に重いのです。荷物が肩に食い込みます。
嗚呼……ウデガチギレソウデス……
「オマタセ、ゴメン。ニモツオモソウ」
そんな片言の日本語が聞こえたと思ったら、わたしの肩がすぅっと軽くなった。
「「あ、ジウ!」」
双子が、彼を見つけぶら下がる。
「こらこら、駄目よ、琢磨、走磨、ジウさん疲れちゃうよ」
「オレ、チカラモチ、ダイジョウブ、シンパイナイ。マキモブラサガルカ?」
デッカマッチョのジウさんは、前歯の一本抜けた真っ白い歯を見せて、不敵に笑った。
(やだ、可愛い……)
わたしの心が、クスッと笑う。
待ち合わせは9時。
双子達は、既にハイテンション。
わたしは朝からお弁当作りで、もうぐったり。
でも、レストランでこの二人を大人しく座らせておく自信もなく、眠い目をこすりこすりお結びを握った。
夏なので、たっぷり保冷財を入れ込んで、保冷バックに詰めた。
だから余計に重いのです。荷物が肩に食い込みます。
嗚呼……ウデガチギレソウデス……
「オマタセ、ゴメン。ニモツオモソウ」
そんな片言の日本語が聞こえたと思ったら、わたしの肩がすぅっと軽くなった。
「「あ、ジウ!」」
双子が、彼を見つけぶら下がる。
「こらこら、駄目よ、琢磨、走磨、ジウさん疲れちゃうよ」
「オレ、チカラモチ、ダイジョウブ、シンパイナイ。マキモブラサガルカ?」
デッカマッチョのジウさんは、前歯の一本抜けた真っ白い歯を見せて、不敵に笑った。
(やだ、可愛い……)
わたしの心が、クスッと笑う。