運命ではない。~好き.大好き~


手をつないだのも
ひろきからだった。

温かかった。
手が優しかった。

ずっとこのままつないでたかった。

手汗で荒れてもつないでたかった。

とにかく手の感触が忘れられなかった。

ファンと握手するくらい。

一日の夜には
握ってもらったその手を
ずっと眺めてた。

―…
< 9 / 39 >

この作品をシェア

pagetop