drop×kiss



でも、学年を越すことによって、あたしはやっとわかった。



「あたしたちは、捨てられたんだー…。」



その事がわかった時は、ぼろぼろと涙があふれた。




母親と父親がいなくなる前は、あたしたちは愛されてないなんて思ったこともなかったし、むしろ愛があふれてたと思う。




優しい母の手や、温かい父こと。







それは今でも覚えてる。





でも今はそれが嫌で仕方がない。






忘れようと、「あの人たちは、あたしたちを捨てたんだ。」そう心の中で何度も何度も怨

むほど心の中で思っても








どうしても忘れられなかった…。
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