RUN&GUN
京処に入った二人は、真っ直ぐに奉行所に向かった。
西の市で起こった事件だから、京処の西側を流れる川沿いにある奉行所に連れて行かれたはずだ。
川に沿って歩いていると、前方に人だかりができている。
近づいてみると、どうやら水死体が上がったようだ。
「事件の多い日ですね」
呟きながら、筵(むしろ)にくるまれた死体の傍を行き来している与力を見ていた与一の視線が、上司らしき男に何やら申し開きをしているような、一人の与力に留まった。
確か、下駄屋の現場にいたやつだ。
与一は藍の手を引いて、人の輪の前方へ移動した。
西の市で起こった事件だから、京処の西側を流れる川沿いにある奉行所に連れて行かれたはずだ。
川に沿って歩いていると、前方に人だかりができている。
近づいてみると、どうやら水死体が上がったようだ。
「事件の多い日ですね」
呟きながら、筵(むしろ)にくるまれた死体の傍を行き来している与力を見ていた与一の視線が、上司らしき男に何やら申し開きをしているような、一人の与力に留まった。
確か、下駄屋の現場にいたやつだ。
与一は藍の手を引いて、人の輪の前方へ移動した。