RUN&GUN
「とりあえず、今日のところは帰りましょ。辰巳も、こうも立て続けに狙われちゃ、警戒してるだろうし」
藍は与一の手を引いて、歩き出す。
「怪我したのがあたしだったら、よいっちゃんに負ぶってもらえるのに。さすがによいっちゃんは、負ぶえないわ。つくづく大きくなったものねぇ」
「大丈夫ですよ。走れます」
小さい藍に、手を引かれているのがおかしくて、与一は少し足を速めて言った。
しかし藍は、手を離すことなく、振り返って笑う。
「じゃ、行くわよ」
言うが早いか、手を繋いだまま、藍がいきなり全速力で駆けだしたので、与一は藍に引き摺られるように、その場から消えた。
藍は与一の手を引いて、歩き出す。
「怪我したのがあたしだったら、よいっちゃんに負ぶってもらえるのに。さすがによいっちゃんは、負ぶえないわ。つくづく大きくなったものねぇ」
「大丈夫ですよ。走れます」
小さい藍に、手を引かれているのがおかしくて、与一は少し足を速めて言った。
しかし藍は、手を離すことなく、振り返って笑う。
「じゃ、行くわよ」
言うが早いか、手を繋いだまま、藍がいきなり全速力で駆けだしたので、与一は藍に引き摺られるように、その場から消えた。