RUN&GUN
「ああぁ~。あたしの大事なよいっちゃんに、こんな傷つけて~」

布団の上で、上半身裸の与一の背後から、藍が悲鳴を上げる。

帰って来るなり、布団の上に座らされ、藍に無理矢理着物を剥がれたのだ。
自分で出来ると言う与一の襟に手をかけ、ぐいぐいと引っ張りながら、藍はきゃんきゃんと吠え立てた。

『駄目よ。背中側なのに、どうやって自分で治療するのよ。恥ずかしがってないで、さっさと脱ぎなさい』

結局まとわりつく藍に根負けした与一は、着物をはだけたのだ。
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