RUN&GUN
「ガセで狙われちゃ、たまんねぇな」
さほど興味のない風を装って、与一が辰巳に笑いかける。
辰巳も曖昧に笑い返した。
お互い、心の中には昨日のことがあるが、そのことは三郎太の前では話さないほうがいいという考えがあるようだ。
---てぇことは、三郎太がいる限り、これ以上の情報は得られないってことか---
しかしここまで核心に迫っているのに、みすみす聞き出す機会を逃すのも惜しい。
そう思った与一は、とりあえず次に繋げるための口実を探したが、意外なことに、辰巳のほうから口実を作ってくれた。
「そうだよ。ま、兄さんにはまた今度、話そうと思うがね」
「はは。そりゃ有り難ぇ。是非とも頼むよ」
心の中で小躍りしながら、与一は満面の笑みで頷いた。
隣で三郎太が、心配そうな顔をして、そんな与一を眺めていた。
さほど興味のない風を装って、与一が辰巳に笑いかける。
辰巳も曖昧に笑い返した。
お互い、心の中には昨日のことがあるが、そのことは三郎太の前では話さないほうがいいという考えがあるようだ。
---てぇことは、三郎太がいる限り、これ以上の情報は得られないってことか---
しかしここまで核心に迫っているのに、みすみす聞き出す機会を逃すのも惜しい。
そう思った与一は、とりあえず次に繋げるための口実を探したが、意外なことに、辰巳のほうから口実を作ってくれた。
「そうだよ。ま、兄さんにはまた今度、話そうと思うがね」
「はは。そりゃ有り難ぇ。是非とも頼むよ」
心の中で小躍りしながら、与一は満面の笑みで頷いた。
隣で三郎太が、心配そうな顔をして、そんな与一を眺めていた。