RUN&GUN
今度こそ、三郎太の懸念を笑い飛ばした与一は、彼の肩を軽く叩いた。
三郎太は曖昧に微笑み、再び歩き出しながら話を戻す。
「いやね。たとえお前が陰間でも、それだけで見る目を変える気はないんだが。言ってみれば、村の女子(おなご)は皆女郎になったわけだし、俺もお前も、女だったらそうなってたってこったろ。それが生きる道なんだから、しょうがないさ」
それが生きる道だから、しょうがない・・・・・・。
たとえその‘道’が、人殺しの道だとしても、三郎太はそう言ってくれるだろうか。
与一は少し寂しくなって、三郎太の横顔を盗み見た。
横を歩く三郎太は、髷を結い、羽織を着た、立派な町人だ。
どこからどう見ても立派な町人の三郎太から見たら、自分は確かに何をしている人物か、わからないだろう。
「で? 実際お前は、何をして生計を立ててるんだ? 旦那は何をしてるお人なんだよ?」
案の定、三郎太が突っ込んできた。
三郎太は曖昧に微笑み、再び歩き出しながら話を戻す。
「いやね。たとえお前が陰間でも、それだけで見る目を変える気はないんだが。言ってみれば、村の女子(おなご)は皆女郎になったわけだし、俺もお前も、女だったらそうなってたってこったろ。それが生きる道なんだから、しょうがないさ」
それが生きる道だから、しょうがない・・・・・・。
たとえその‘道’が、人殺しの道だとしても、三郎太はそう言ってくれるだろうか。
与一は少し寂しくなって、三郎太の横顔を盗み見た。
横を歩く三郎太は、髷を結い、羽織を着た、立派な町人だ。
どこからどう見ても立派な町人の三郎太から見たら、自分は確かに何をしている人物か、わからないだろう。
「で? 実際お前は、何をして生計を立ててるんだ? 旦那は何をしてるお人なんだよ?」
案の定、三郎太が突っ込んできた。