RUN&GUN
「お前が例のものを狙っているとわかった以上、悪いが邪魔しないわけにはいかん」
編み笠の男は、言うなり与一に向かって突っ込んできた。
間合いの詰め方で、今日の得物は鎖分銅ではないと、与一は判断した。
が、得物が何なのかわからないうちは、滅多なことはできない。
腰を落として構える与一の眼前にまで迫った男は、物凄い速さで拳を突き出した。
上体を反らせて避けた与一の頬が裂け、血が飛ぶ。
---寸鉄か?---
にしては、凄い切れ味だ。
とりあえず与一は、次々繰り出される拳を避けつつ、武器を確かめようと努めた。
だが、紙一重で避けても、最初の一撃のように、傷を負ってしまう。
寸鉄は暗器のため、そうそう見えないぐらい小さいものだ。
---どっちにしろ、さっさと終えねぇと、こっちに不利だな。他の技があっても、俺から仕掛けねぇと出ないだろうし---
編み笠の男は、言うなり与一に向かって突っ込んできた。
間合いの詰め方で、今日の得物は鎖分銅ではないと、与一は判断した。
が、得物が何なのかわからないうちは、滅多なことはできない。
腰を落として構える与一の眼前にまで迫った男は、物凄い速さで拳を突き出した。
上体を反らせて避けた与一の頬が裂け、血が飛ぶ。
---寸鉄か?---
にしては、凄い切れ味だ。
とりあえず与一は、次々繰り出される拳を避けつつ、武器を確かめようと努めた。
だが、紙一重で避けても、最初の一撃のように、傷を負ってしまう。
寸鉄は暗器のため、そうそう見えないぐらい小さいものだ。
---どっちにしろ、さっさと終えねぇと、こっちに不利だな。他の技があっても、俺から仕掛けねぇと出ないだろうし---