年下な彼氏
【あや】
奎太くんと付き合い始めてちょっとたった頃。
奎太くんと麗美が姉弟だと知った。
「あれ?言ってなかった?」
と2人とも同じ言葉で私を驚かせたのだった。
その日の昼休み。
「もー!麗美ってば言ってくれても良かったのに!」
「だって、あやと奎太が本当に付き合うなんて想像もつかなかったんだもの」
「でも、あやよかったじゃん!ねっ、麗美!」
…ん?
「麗美さ、今本当に付き合うって言ったよね?」
「うん?言ったよ?…あっ、言っちゃいけなかったかな…」
「どういう意味よ?」
「あー…実はね、奎太があやのことすきになったのは一目惚れだったんだよ」
「一目惚れ?あたし、どこかで奎太くんに会った?」
「ううん。1年のときのクラス写真見せたの。そしたら、あやに惚れたみたい」
「えっ、そうなの?」
知らなかった…。
だから、初めて会ったときあたしのこと知ってたのか…
そう1人で納得…。