年下な彼氏
【奎太】
あれは、俺が中3の頃。
「姉ちゃんの高校、可愛い子いんの?」
「あたしの友達なんて、みんな可愛いよ〜?」
「ふーん。」
「あっ!クラス写真見せてあげよっか」
そういった姉ちゃんにクラス写真を見せてもらった。
姉ちゃんはけっこう有名な高校に通っている。
あっ!この子、かわいいな。
これが第一印象。
「あやのこと、気になる?」
「は?!そんなわけ……ある!」
そして、これが恋だと気づいた。
だから、ここに入学した
この高校に入るために俺、頑張って勉強したんだ。
この高校にいる、松本あやに会うために。