年下な彼氏
夜はそのまま俺んちに集まって花火をすることになった。
花火を買って俺んちまで来ると、
「ここが奎太と麗美んち!?」
「まぁ、狭いけど」
「すっごく広いじゃん!」
あやは信じられないような表情してるし。
「すごっ!超デカイ家!」
なづさんまでそんなことを言ってる。
「…もしかして、奎太んちってすっごいお金持ちだったりする…?」
これに答えたのは姉ちゃん。
「お父さんは一応社長だよ?でも、小さな会社だからみんなのとことあんまり変わらないと思うけどね」
あ、そういえば父さんは社長だったよな。
ちょっと忘れかけてた。
「お父さん、なんかの会社やってるの?」
と、聞くあや。
「お菓子かなんかだったと思うけど…」
これも姉ちゃんが答えた。
「もしかして…ガムとマシュマロをコラボしたすっごい大人気のお菓子の!?」
「そういえば、そんな感じのも作ってたような気がするな」
これを答えたのは俺。
「嘘ぉぉ…!」
「麗美ってば社長令嬢じゃん!」
「奎太はお坊ちゃま!」
騒いでいた4人をとりあえず中に入れた。