年下な彼氏
【あや】
奎太…。
あたしはずっとアクセサリーショップの方を見つめていた。
ちらちらと見える奎太の姿。
それと同時に隣りにいる女の子の姿も見える。
仲良く手にとって笑ってる。
楽しそうにしてる。
奎太のクラスはお化け屋敷だったよね?
なんでそんなお店に入って行くの?
隣りの女の子、かわいいな…。
背の高いあたしとは違って小さくて。
奎太はそういう子が好きなのかな。
「あや?」
「あやってば」
「あっ、ごめん…」
「しっかりしな?」
「大丈夫だよ。奎太はあやのことがすごく好きなんだから、あたしもよく知ってるから」
「うん…」
でも、どうしても奎太を信じれない。
疑ってしまうんだ。
奎太は浮気とかするような人じゃないってあたしが1番わかってるハズなのに。