未来設計
11、アツが心配した亮輔

15歳の僕

中学3年生の夏休みに担任のアツから出された宿題。
“僕(私)の未来設計”

母親はその宿題を見て
「亮輔は弁護士になるんだから…そんなの書かなくてはいいわよ」
と眉をひそめた。

母親は勉強第一の人で。僕を一人前の弁護士にするまでは…ずーっと僕に勉強、勉強と言い続けるであろう人。


そう。
僕の夢は…幼い頃から。
いや、この家に生まれた時から僕の将来は弁護士と決まっていたのだ。


おじいちゃんもおばあちゃんもお父さんもお母さんも弁護士という弁護士一家に生まれた僕。
そんな僕が弁護士になるのは当たり前だった。

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