未来設計
4、夢が見つかるとき
僕には夢がない。

将来、何になりたいのかなんて分からない。


中学3年生。
一応、高校には行く。
がむしゃらに勉強して、レベルの高い高校にいくのには性があわない。

だから。
成績の悪い僕でも絶対にいける高校を選んだ。

アツから“未来設計”という宿題が出た時。
おふくろは
「そろそろ、あんたも将来のことをきちんと考えないとね」
と言った。

15歳の時に…
どれだけの人が自分の夢というのをきちんと持っているのだろう。

高校には行く。

だけど…
別にやりたいことがあるわけでもない。

ただ…みんながいくから。
自分もいくみたいな感じだ…


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