未来設計
だって…私は名前も本名の“佐々木涼子”ではなく。

“佐々木紀子”という本当のイトコの名前を使っていた。


だけど。
綾香はしつこかった。

「りょーこでしょう?」
と言い張り。
横にいる香織や由奈も困惑していた。

「違います」
と言っても。
「私があんたをりょーこって言うんだから…あんたはりょーこって決まっているでしょう」

あまりにも自分勝手。

それに。
綾香の声が大きいから他のお客さんも私たちのことを見ていた。

そこを助けてくれたのが彼氏だった。

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