イタズラ電話
「もしもーし」

女の声だった

女は続けた

「携帯壊れたのー。

ってかアタシ誰か解る?」

俺は脱力した。

「え?誰?」

そう答えると

電話の相手は

叶恵ちゃんからだった。

もう着くから鍵を

開けておいて欲しかったらしい

電話をきると

雅は「誰?」と

聞いてきた。

俺は

「叶恵ちゃんから。

携帯が壊れたんだって」

そう答えた

「なーんだ」

と雅はソファに寝転んだ。

『何でコイツ自分の家みたいに

玄関入って来たりソファで

寝転んだりしてんだ?』

そう思った俺だった。
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