遠くの空に。
第9章 さようなら
挨拶
―― 年明け。―――
あたしたちの家に、いつものメンバーが集まっていた。
『今年もよろしくお願いします。』
なんて挨拶を交わしながら。
『か~の~ん!俺とも婚約してくれ~↑』
『お前は馬鹿か!笑 1人だろ?普通は!』
こんな大ちゃんと剣斗のやりとりにも慣れ、
『じぃやは、鈴夏お姉ちゃん家にいつもいるのぉ?』
『いますよ。』
『すみません(笑)茉莉ったら、わけのわからない質問をしてしまって。』