遠くの空に。

少しして、かのんのお母さんは戻ってきた。







『で、今日はどうして?』





『聞きたいことがあって…かのんは、今どこにいるんですか?』





『龍騎くん…。もう、かのんのことは忘れて幸せになって。』





『それは…。でも、知りたいんです。かのんがどうしてるのか。』





『龍騎くんは、何も知らないでしょう?かのんの性格も、かのんが考えてることも。かのんは…先月、自殺したの……。』







かのんのお母さんの言っていることが、よくわからなかった…。





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