失礼最悪な幼馴染み
無くなった違和感と同時に、失礼最悪男はすたすた歩き出した。
あたしはその姿をぼーっと見ながら動けないでいる。
失礼最悪男が角を曲がり、その姿が見えなくなると、さっきまで違和感があった場所に手を置きながら、しゃがみ込む。
「なに今の…頭ポンってされて…それで?…あいつわらっ…」
そう呟い途端、顔全体にかあっと熱が集まる。
あんなの、弘くんがいつもしてる事じゃん。
なのに何で…。
頭から顔へと手を移動させ、熱を引かせようとするが、逆効果のようだ。
だってますます熱くなってる様な気がする。
どうしよう。もうすぐ授業始まるのに…。