失礼最悪な幼馴染み
そうは思っても、こんな顔では戻ったときなにを言われるか目に見えている。
いまだに引かない熱をどうしようかと思っていると、「おいちび」と上から声がした。
その声に顔をあげると、先に歩いて行った失礼最悪男が呆れ顔で立っている。
「いつまでここにいるんだよ」
はぁとため息を吐きながら「授業始まっちまうじゃねーか」と呟いた。
「さっさと立てよちび」
「なっ!!」
「せっかく俺が、迷子にならねーよう迎えに着てやったんだからよ」
そう言いながら、“どうせ一人では帰れないだろう”と言っている顔。