失礼最悪な幼馴染み


そうは思っても、こんな顔では戻ったときなにを言われるか目に見えている。


いまだに引かない熱をどうしようかと思っていると、「おいちび」と上から声がした。


その声に顔をあげると、先に歩いて行った失礼最悪男が呆れ顔で立っている。

「いつまでここにいるんだよ」

はぁとため息を吐きながら「授業始まっちまうじゃねーか」と呟いた。

「さっさと立てよちび」

「なっ!!」


「せっかく俺が、迷子にならねーよう迎えに着てやったんだからよ」

そう言いながら、“どうせ一人では帰れないだろう”と言っている顔。


< 41 / 43 >

この作品をシェア

pagetop