スノードロップ
2人は休み時間や
昼休みも教室から
いなくなって
いつもどこかに行って
いる。


なかなか話す機会は
少なかったものの
隣の席が尚人だった
おかげですぐに仲良く
なることができた



「ちょっとなになにー?
こっちはご飯中
なんだけどー!」

少し迷惑そうな顔で
つぶやく 知。


「おっ!みんなお揃いで
昼食タイムか~い?」

嬉しそうな声で話し
かけてくる尚人。


「いつも私達ここで
食べてるのー」

さりげなく私が言う

「そーなの?!全く
知らなかったー!てか
ちょっと聞いてよ!
マジでー」


そう言いながら私達の
輪の中にちょこんと
座り込んできた尚人

「なによーもぅ!!」
邪魔しないでよ!と
言わんばかりの顔で
言う知


「さっきさー俺と周ら
6人位で昼食かけて
ゲームしてたんよ!
じゃぁさー周が見事に
負けて俺まで昼食
没収ー!!」


「おいおい!逆だろ逆!」

と眉間にしわを寄せて
言う 周


「あっそうだったわ!
ハハッ!ってな感じで
俺らお腹ペコリンな訳で!」

とさりげなくアピールする
尚人


「え~ご飯ないのぉ~?
そりゃ可哀想だねぇ
私達のわけ合いしたら
いいじゃぁ~ん!」


ゆっくり喋る由佳莉。


「おっ!やっさしぃ~ね
真壁はぁ~~!」

待ってましたってな
顔で近づく尚人



「てかこのカツ
ゔま゙い!」


そう言い勝手に私の
弁当に手をつけたのは
結城 周。


!!


「ちょっちょっとー
勝手にとらないでよー
てか手洗ったのぉ?!」

「ピーピー言うな゙!」


口いっぱいに頬張り
ながらお弁当のおかず
を取っていく周


「お前ばっかずりーぞ!
オレも~~!!」


「あ゙!尚人まで!!
ちょっとー私のお弁当
なんだけど!!
私の分なくなるじゃん
知にもあげるんだから
知が先!触るなぁー!」


無理やりお弁当を
取り上げて知に渡す

「わぁーい!サンキュー!」

嬉しそうに食べて
いく 知。


男の子に負けない位の
食べっぷりの知


「ハハッ」




初めてこんな近くに
周がいて
私の態度とは裏腹に
胸の鼓動は早かった

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