スノードロップ
自己紹介と共に先生や
クラスのみんなが
笑顔で受け入れて
くれた


みんないい人達みたい
で安心した…



「さてそれじゃー真ん中
の席用意してあるから
今日からそこが君の席
だからね」


「はい!」


私はみんなの視線を
浴びながら用意された
真ん中の席へ向かった


「よし!隣の席は笠井
だから分からない事
とか色々教えてやる
ように!」


「ほ~~い」


と軽々しい口調で返事
をしている彼は
茶髪で目が大きく
綺麗な顔立ちでユーモアが
ありそうな人。


「希望って書いてノゾミ
って珍しいね」

席に着くなり話し
かけてくれた

「あっうん。珍しいって
良く言われるー」

「だよな~あっ!
俺、笠井 尚人!
ヨロシクな」

「よろしくー!」



授業が始まるまでの
時間
尚人君はこの学校の
流れとか教室の移動
場所など詳しく教えて
くれた


「ありがとぉー!
分からかったらまた
聞くかもだけど…」


「全然いいよ!何でも
聞いて聞いてー!」

とちょっと鼻を高く
してみせた

その姿が面白ろくて
何だか可愛いかった。


コツンッ!


「いでっ!」


尚人君の頭に何か
飛んできた

……消しゴム?…


「何すんだよー周!
いってぇ~な!」


「ハハッ」


―― 周…??

聞いたことのある名前


「何調子のってんだよ
バーカ!」


「うるせぇーや!」


周…この声は…



そういえば私は小さく
幼い頃の彼しか
覚えていない


このクラスに彼は必ず
いるはずだもの…

きっと彼は…―

この声の人…


私はその声のする方に
目を向けた


色が白くて首元に
かかる黒髪

目が細くて笑顔が
似合う彼がそこにいた



ドクン…



何だろ…すごい吸い
込まれていく瞳

眉毛をハの字にして
キレイな顔で笑ってる


やっと見つけた!
私の………



―初恋の人―


私には時間がない!
近づかなきゃっ!

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