スノードロップ

ｸﾞﾗﾝﾄﾞでは尚人と周が
楽しそうにｻｯｶｰをして
遊んでいた｡



私も池上さんの隣に
かけより
屋上から二人を
眺めていた｡



｢尚人もそうだけど
周って女の子といる所
ホントに見ないじゃん?｣


ｸﾞﾗﾝﾄﾞから見える周を
見つめながら
池上さんが言う｡



｢うん｡｣


｢だからあの時私以外の
白木さんと帰る
って聞いて
嫉妬しちゃったの｡
ごめんね…本当｡｣


私の方を向いて優しい
表情で言う池上さん｡



｢もぅいいよ｡今は気に
してないから｣


｢ありがと｡でも
これからも私は
負けないからねっ!｣


｢えっ?｣


｢白木さんも周を好き
でしょ?見てたらわかる｡｣



――ドキッ!!――



｢えっ!?いや､そっ
そんなんじゃ
なっないよっ!!｣


気が動転して言葉が
詰まりまくる私｡