スノードロップ
夏休み
1限目終わりのチャイムが鳴り
私と池上さんは
それぞれ教室に戻った。


教室に戻ると尚人と周も
戻って来ていて
汗を拭きながら
本を手にあおいでいる。



「ごめーん!屋上で風に
あたってたぁ~ハハッ」

遅くなった理由を
自分から告げる。



「だと思ったぁ~。
おっそいんだもぉーん。」


頬っぺたを膨らませて
言う由佳莉。



由佳莉は尚人の席に
いるので
尚人は由佳莉の椅子を
周の席まで移動させて
座っていた。



「遅いからちょっと心配
したじゃん!」


そう言いながら自分の
椅子を片手に私の席の
横に並べる 知。



「ごめんごめんっ」


私は席につき宿題の
書類を机に置いた。



「おっ!希望も宿題
やってくの?」


知が嬉しそうに声を
かける。



「うん!なるべく早く
終わらせて
後は遊びたいしっ!」



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