姫君のワルツ
青い透き通った空。
小鳥達の鳴く声。
…昼休み。
「……大体、なんで
私までついてこなきゃいけないのよ」
はぁ、と零ちゃんはため息を付くと窓側に視線を向ける。
ここは図書室。
「~…だって…
いっちーに、こんなに雑用のプリント
頼まれちゃったんだもんっ……零ちゃんのせいで、」
「何か言ったかしら?」
今にもなきそうな私に
成績表のプリントをひらひらとしながら
表情を変えずさらりとつぶやく