姫君のワルツ
「普通クリームでしょっ零ちゃん損してるよっ!」
「だよなーーー」
「うんうんっそうって――――げっ!!!!!」
そんな時だった。
「………お前達授業中サボりとは
いい度胸じゃねぇか………、あ?」
気づけば目の前には出席簿を片手で持ち
黒いオーラを出している担任がいた。
「ひっ!!零ちゃ……」
「……………」
そこには面倒くさそうに窓の外を向いて
ため息をついている零ちゃん。
「お前等このプリントまとめろ得に伊吹」
「なっ!!!そんな永瀬さんはっ!!!」
「あ、永瀬はいい」
「……………!!」
何このひいき。
若干先生の顔が赤く染まっている。