ストーカーパニック
何だこいつ!



そう陸が思っていたとき、静かな車内にアナウンスが響いた。



次は大平通り〜



次だ!



「杏!もう着くから前に行くぞ!」



陸は、下を向き黙っている杏の腕を掴み、無理矢理立たせた。



その隙に陸はその男性をチラ見した。



男性はまだ杏を見ていた。


見んなよ!



そう言おうとした時、バスは大平通りに着いた。



「杏!着いたぞ!」



「。。うん。。。」



ようやく杏は重い口を開き、二人は急いでバスを降りた。









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