ストーカーパニック
「あいつまだ見てるよ。。」


バスが出発してからも、長髪の男性は窓に顔をつけ、手を当て、バスが見えなくなるまで杏を見ていた。



窓にはよだれらしきものが垂れており、男性の吐く息で窓は白く曇っていた。



「杏大丈夫か?」



「うん。。。寒気もなくなったし!」



「そっか。ならよかった!」


杏は陸に笑みを浮かべ、陸は安堵の表情を見せた。




「なら行こうか。」



二人は重い足取りでカラオケへと向かった。
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