あなたとわたし 魔法と呪い
8.呪い〜Section2〜
[幹斗Side]
…あの日
帰っても、一睡もできずに、ただプリントを見てた。
次の日
…遅れてきた志賀は…遠目でも分かるほど、むくんだ顔をして、パンパンに腫れた目をしていた。
教室も廊下もクラブも
『俺と平岡を天秤にかけた』
『俺に告ってふられた』
『平岡と志賀が禁断の逃避行』
…もう否定できない程。噂は広まっていた。
…俺のせいだ…