あなたとわたし 魔法と呪い
「でも…志賀喜んでたよ。
自分の策があれだけしっかりはまって、しっかり
結果がついてきたんだ。
うれしかっただろうな。
俺は…幹斗にもあじあわせてやりたかったよ。」
「えっ?」
「お互い言い合いながらでも、良いものできたら、喜びは2倍にも3倍にもなるぞ。
そういうの、幹斗と志賀なら…
すげえ良いの出来るって思ったから。」
少し…うらやましかった。
きっとなんだかんだ言いながらも、平岡は志賀を手伝ったんだ。
頑張った達成感を平岡は…志賀と味わったんだ。
俺が立つはずだった場所で…
「先生は…
志賀と…達成感、味わったの?」
「幹斗…
何もする前から、動く前からヤキモチばっか妬いてんなよ。」
…ヤキモチなんかじゃ
…ヤキモチなんかじゃない…