あなたとわたし 魔法と呪い
「……ばばあみたいなこと。
言ってんな。」
仮にも先生と名のつく人が『ばばあ』とか…………
言っていいわけ?
「先生。
今、業者さん来ました。
これで終わりです。」
「お疲れさん。
どう?
達成感は?過去最高とかさ。」
すごく皮肉っぽく言われた。
「…意地悪ですね。
あれは私の…ワンマンプレイですよ。」
分かっていた。
出し物を決めたときから、ほとんど思うとおりにしてきた。
別にやりたかったものじゃなかったけど、
…あの噂で完全に浮いていた私は
クラスの人に頼るのが…嫌で。
もちろん幹斗くんにも頼れるはずなんてなくて…
かなり策を練り込んで、皆の好きそうなものを使って
利用した。